Stella

春画先生のStellaのレビュー・感想・評価

春画先生(2023年製作の映画)
3.5
試写会の上映場所がラブホ街だったのは狙いなのか…?

春画研究家の先生とそれに魅せられた女性の一風変わった恋物語

監督の春画に対する知識や想いがたくさん盛り込まれていて、コメディタッチなのはわかったんだけれど、笑いにはもうひと推し欲しかったなー

春野弓子の奔放さは、きっと昔の日本はもっと性に奔放だったということを表したかったのかなって思った。先生への思いを抱えながらも、色んな壁を軽々と超えて色んなジャンルに飛び込んでいく。
柄本佑さんは結構色んな映画で見るけど不思議な魅力のある人だなぁって感じ。

キリスト教の来日と共に日本の性風俗や同性愛などが廃止されたという描写と、監督やインタビュアーの補足説明でペリーが春画をプレゼントされ、激怒したという文献が残っている話が印象的だった。

確かに以前住んでいた時に、アメリカ人夫婦の方がお互いパートナーをがっちり掴んでる感はあった。パーティや集まりには同行して、寄り添って浮気はさせない、みたいな。それを考えると、日本では飲み会についてくるパートナーは嫌がられることの方が多いし、行かないのが一般的。

映画自体、後半に行くにつれてディープな世界に足をかけていき、それが苦手な人は引くと思うので賛否分かれそうな感じではあります。
春画そっちのけでいきすぎてるなと感じた部分はあったし、私もすごく引いたし、なんだこれ?感あったけれど、そこすら監督がトークショーで"どん引きがあって、最後がある"と言ってたのが聞けてよかったです。

皆さん、それぞれ幅広めの演技をしててよかったです。
特に、北香那さんの声とコロコロ変わる表情、素敵だなと思いました。内野聖陽さんも久々だったけど色気が爆発してた!
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