花梛

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊の花梛のレビュー・感想・評価

3.7
ケネス・ブラナーは「叙述者として世界に存在して、世界では様々なことが起こっている」という描き方が好きだよね。古い時代設定だと現代とは価値観が違うから、登場人物がどういう動機(はたまた正義感)で動いたのかというのを理解するのが難しいところがあったりするけど、そこに余計な解釈を挟まない。観る方としては悪とか正義とか断じてくれたほうが見やすかったりするけれど、見たままですよ、と提示してくる。ポアロは3作目だけど、これが一番そのケネス・ブラナーらしさが出ていたなと思う。個人的には前作より好きだった。

Mayor of Kingstownを観て好きになったエマ・レアードが育ちの悪い役をやっていて大変良かった。
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