花梛

アリスとテレスのまぼろし工場の花梛のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後タクシーの運ちゃんが「神隠しにあって〜」みたいなこと言ってたけど結局、見伏の街はどうなってたんだろう?存在不安などで吸い込まれてしまうのって成仏したということ?街全体が壊滅して皆死んでたけど残留思念とか霊体の状態でいたってこと?まるっとあの街があの世とこの世の境目みたいな場所になっていたのかな……そこに迷い込んできたのが幼子というのはまあ解る。全体的なオカルト&SF&青春という雰囲気はとても良かったけれど、細かく見ていってしまうとキツい。
イツミへ何も教育を施さないのは控えめにいっても虐待で、新潟少女監禁事件後の世界では設定としてちょっとキツい。
それで出逢った少年に恋をするっていうのは中身が5歳のまま(どころか更に幼児後退しているようにすら見える)の子供に対して与える役割としてどうだろう?パラレルワールド的なところから来たとはいえ実の娘でしょ?ちょっとキツい。
あとそんな子にウェディングドレス着せて化粧すんのもキツい。

あと時代設定がふんわりしていたわりには主人公の部屋にあるダブルカセットのデカラジカセがあって『作った人80年代〜90年代前半に中高生だった中年だな』っての丸わかりで『陰キャ系中年が青春、恋愛を中学生のキャラクター使って取り戻したいんだろうなー。』っていう感じが共感性羞恥を刺激した。

ここから追記

そういえば書き忘れたが、イツミが正宗に「(睦実と)双子?」って言われていたところからしてイツミが迷い込んでから約10年の時が経過していると思われるが、中学生をして妹ではなく双子という印象を抱かせるからには身体的な年齢なりの発育はあったってことだろうけど、そうなってくると「イツミ、生理どうしてたの???」ってめちゃくちゃ疑問だった。じいさんが脚本書いてるならまぁ……と思えるけどアラフォーのおばさんでしょ。設定が甘いとかのレベルではなく中学生を描く気がないとしか思えないんだよな~。キスシーンのねっちょり感とかぽっちゃり同級生男子の助平オヤジ感もそう。
花梛

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