ケネスブラナー版ポアロシリーズ3作目。
オリエント急行、ナイルと来て、ABCかアクロイドとかかと思ってたら、ハロウィンパーティー?舞台もヴェネツィアに変更。原作は未読。なんか三谷幸喜のポアロもだけど、3作目にもなると飽きて来て冒険したくなるのか?😅
でもケネスブラナー版がいいのは、豪華キャストに金をあかせただけだった第1作目、キャストの代わりに舞台に金をかけた2作目、そして今回の3作目と、回を重ねるごとに、キャストとしては地味になっても、探偵もの映画としてはどんどん雰囲気が出て面白くなってきてるところ。三谷版はもう観ないけど、こっちは続き出たら観る。
そして今回は、従軍経験と警察・探偵業を通してポアロが培ってきた神の不在と死後世界の否定への絶望的な確信がみえるアプローチも面白かった。それが揺さぶられるようなダークなホラー演出も雰囲気あって面白かった。金田一少年やコナンでは散々経験しているはずなのに改めてだけど、探偵ものとホラーって相性いいな。
ちょっと撮影監督変わったのかと思ったくらい、冒頭のヴェネツィアや各シーンの映像が洗練されていて綺麗。その美しさに、古びて陰鬱なヴェネツィアを舞台にしたホラー調のミステリーが楽しいくらいマッチしてる。
もはや雰囲気負けして、絶妙な編集テンポも手伝って、3回くらいギョッとしたよ!ポアロが神の不在をやや激昂しながら説いてる最中のガシャンは久しぶりに映画で緊張した。
あんだけ不気味に展開しといて、真相究明のあっさりさと、真相の陳腐さと、その後の尾の引かなさは寂しいほどでしたけどね!「一番怪しくなさげな人が犯人」を地で行くよね。。事後、もうちょっとなんか演出。。😭尻すぼみだわ〜。
こんなところにミシェルヨー😅胡散臭い役似合ってる。この霊媒師と坊やのlistening〜の絶妙に気持ち悪い発音が凄い残る。。英語スピーカーでもあんな発音やるのか。