Sasada

BAD LANDS バッド・ランズのSasadaのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
3.8
関西弁(大阪弁というほうが適切か)がみんな自然で、安藤サクラはそらそうよだけど山田涼介も意外や意外に良い。
ノワールな世界観は充分に成立していて、社会の底辺で生きる者たちの息遣いに満ちた映画。

予告から想像される詐欺の受け子で成功する?しない?のハラハラは最初だけで、以降は安藤サクラが懸命に生きる様を映す140分少々。下層の者から奪うことを繰り返す悲しいループを、彼女たちは断ち切ろうとしているように見えた。
それを追う警察チームも同様で、下っ端ではなく本丸を捉えて被害の連鎖を止めようと試みる。ある種似た者同士な両陣営だった。

特殊詐欺グループ×警察×グローバルな投資家の三つ巴にしたいのかな?と思ったけどそこは上手くいってなくて、ただそれぞれで動くだけで交差することはなく単調なのがやや惜しいなと。淵上泰史の狂気芝居を見せたかっただけになってんじゃんと。
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