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イ・チャンドン アイロニーの芸術のsnatchのレビュー・感想・評価

5.0
イ・チャンドンの映画が心身に楔のように喰い込んだファンとしては大満足です
以下、内容に触れています




「オアシス」の衝撃がこの監督との出逢いだったから、あの映画がどうして作れたのか理由がわかり、鑑賞時に自分なんかがあの映画の全てを受け入れると書いていいのかと迷ったが、監督には自然なる動機の一端もあったんだと知り、自分の迷いも自然だそれでいいんだと思いました

謎に包まれた存在の監督だったが、なんと嬉しいことに監督自らロケ地を歩きながら、映画のシーンその場面に託した思い 映画的創造演出を、そっと包むような声と静かな面持ちで語っていく
てっきり孤高のかなりの変人と思いこんでいたのでびっくり動揺🫢落ち着かなくては…

インタビュアーの存在を意識させないので、たっぷりとイ・チャンドンの映画世界に身を沈められます

こんなに素晴らしいのだが、残念なのが未鑑賞の映画も解説してくれた😓耳を塞ぐわけにもいかず、なのに、解説聞いているだけで泣きそうになっている私😶‍🌫️⁉︎それは「ポエトリー アグネスの詩」の時。
「ペパーミント・キャンディ」は私が鑑賞した時の動揺と昂まりが、監督の解説とリンクして興奮した!
「バーニング」の世界は深いなあ…今もやはり難解な作品である…
「シークレット・サンシャイン」も未見で、ネタバレバレだったが、ガンホが真正面から私に向かって語りかけてくるから、これはしっかり聞き心地た🥰☜コロナ禍でリモート映像なだけ😆


私にとっては、若い時の自分が出会った宮沢賢治や黒澤明のように、この人が生まれてきた頃からの歩んできた人生が知りたい!と思った久しぶりの人だったので、あとは、映画界に入るまでの時代が欲しいと思ったら、ちゃんと構成されていました!
家庭環境、少年期青年期、教師時代、小説家時代、背景には時代時代が…日本による植民地支配、朝鮮戦争、軍事政権、光州事件、現在の韓国…韓国人が辿ってきた道を共に歩き遡り考え、また歩き立ち止まり考えていた…この強さが映画に反映されるのだろう。私たち観る方も永遠に脳裏に刻まれる映画となる
このドキュメンタリーを作った人も監督の大ファンなのでしょうね。ありがとう😊感謝!

あとその未鑑賞の二本は、もう既に上映が終わっていた!大失敗!悔しい!😭お願いだからどっかでまた上映してえ〰︎
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