Yukiko

大いなる勇者のYukikoのレビュー・感想・評価

大いなる勇者(1972年製作の映画)
3.9
2022年3月3日
『大いなる勇者』  1972年アメリカ制作
監督、シドニー・ポラック。
この監督さんで一番好きな映画は『追憶』かな。
この映画の挿入曲が大好き。

1850年代、アメリカ。ロッキー山脈。
ジェレマイア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード)は
漁師になろうと、山に向かう。
冬。凍死をしている男からライフルを譲り受ける。
山で熊を狩る高齢の男(ウィル・ギア)に出会い、
いろいろと教わる。
ネイティブアメリカンのクロウ族の男と交易をする。
開拓者の小屋で惨劇後を見たジョンソンは、取り残された女
から、ショックで話せなくなった息子を託される。


  さすらいの旅を選んだのは自分さ
  一か所にとどまったら負けというもの
  照ろうが雷が鳴ろうが
  男はいつだってさまようもの
  風の吹くままに
  人は言う 彼はまだ山の中にいると

ラストに流れる曲の歌詞。
呟くように歌うその歌詞の通りのような映画だ。

原題は『Jeremiah Johnson』で、主人公の名前だ。

昔の開拓時代のアメリカの、これが現実なんだろうか。
このように生きた人もいた。
かも知れないけれど、開拓者としてインディアンの
居住地域に住んだ人は、インディアンから襲われ、
殺された人が多いの?

自分たちの土地だと思っていたところに、見知らぬ人が
入ってきて家を建て、のうのうと暮らしている。
やっぱり、許せないよね。

出ていってくださいと言いたいけれど、互いの言葉は
通じないし。
話し合いよりもライフルや弓で撃ちあうし。

そのような時代に、主人公は一人でインディアンの
居住地域をさまよい、野宿をし、狩猟をする。
「勇者」と言えば聞こえはいいけれど、命知らずの
無鉄砲な男だ。

でも、山の中で暮らす間に、襲ってくる奴らと戦って
生き残っていく間に、次第に強く逞しくなっていく。

ロバート・レッドフォードさんが若い!!
金髪さらさら♡

雄大な景色が楽しめた。

しかし、どこか虚しさを感じる映画だ・・・
Yukiko

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