2024年2月8日
『TAR(ター)』 2022年アメリカ製作
監督、トッド・フィールド。
他の監督作品に『リトル・チルドレン』がある。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の初の女性の主席指揮者
であるリディア・ター(ケイト・ブランシェット)。
バートナーは同じ楽団のバイオリン奏者のシャロン。
二人は幼い養女ペトラを一緒に育てている。
更に、副指揮者を目指しているリディアの秘書をする
弟子のフランチェスカ。
しかし、順風満帆だったリディアだが、元教え子のクリスタや
副指揮者への冷たい対応から、しだいに恨みを買い、
追い込まれていく。
ラスト17分。驚き!
暴力はいかんよ、暴力は。
それさえなければ、その後はもっともっとリディアの
立ち位置が良かっただろうに。
つかの間の休息。
リディアが自室で観ていた録画は、バーンスタインの
コンサート風景かな。
音楽についての解説があったよね。
音楽を聴けば感じる事ができる
何より素晴らしいのは、
音楽が様々な感情を与えてくれる事だ
それは時には特別で、時には心に染みる
言葉では説明できないだろう
感情とはそういうものだ
又、時には喜びを感じ、安らぎや愛、憎しみすら感じる
深く心が揺さぶられることも、時としてあるだろう
言葉は要らない
それが音楽の偉大さだ
音楽は言葉ではなく、音符で表現してくれる
音楽には動きがあり、常にどこかへ流れながら
変化している事を忘れてはいけない
音から音へね
それが100万の言葉以上に、我々の心を動かすんだ
バーンスタインの言葉が、リディアの再生のきっかけかな。
「音楽は常にどこかへ流れながら変化している。
音から音へ」
リディア=音楽と感じたのかも。
その道のトップとか、これでお金持ちになるとかじゃなくて、
好きな事を自由にやれることの幸せ、リディアはとにかく、
純粋に音楽に関わる事ができて幸せだと思う。
そうやって、又、一つ一つ積み重ねていけば、又、きっと
新たな扉が開かれると思う。
・・・と、このように思ったが。
ケイト・ブランシェットさん、圧巻の演技!!
『TAR/ター』の映画のホームページに、
この映画のラスト、どう見た?
HAPPYエンド? BADエンド? ・・・とある。
HAPPYエンド 32%
BADエンド 50%
どちらでもない 18% ・・・だって。