2024年1月8日鑑賞 NHK総合放送放映
『生きる』 1952年日本制作
監督、黒澤明。
30年間無欠勤だった市役所の市民課長・渡辺勘治(志村喬)
が、自身ががんに冒され余命わずかだと知る。
渡辺勘治は一時的な放蕩の日々を過ごし、市役所を無断欠勤
していたが、元部下の小田切(小田切みき)と出会う。
小田切との会話から、心機一転、仕事に取り組むことになる。
しみじみしてくる話です。
でも、そのしみじみになるまでのストーリー展開が、
ちょっとイライラしたり、きつかったりする。
長男の光男(金子信雄)の嫁、一枝さん役の方、
舅さんにもうちょっと気づかいがないものかねぇ。
優しい言葉が欲しいねぇ。
息子さんの光男さんも、実の父なら、もうちょっと
父親を気遣ってあげたなら・・・と思う。
主人公が家族にも言えない自分の病気のことを、
行きずり同然の元部下の小田切にだけ打ち明けるなんて、
なんだかせつない。
・・・などと思いながら、イライラ、ハラハラしながら
観ていました。
それだけ、皆さん登場人物がリアルな演技でした。
ラストのブランコ、いつまでも記憶に残りそうな場面です。