パンフレットを買うと、ちょっとした仕掛けや謎めいた細工がしてあることがあります
この作品のパンフは表紙をめくると、小さな文字でいきなり「C reated to SAVE us」のSAVEに打ち消し線が引かれて、敢えて手書きで「DESTROY」に訂正されていた
妙に挑発的なフレーズながら、これは元々の創造者である人類と、人類を上回る知力を得始めたAIとの戦いの在り方をどう見るか?という作品のテーマをかすめている文言で、観終えると誰もが、この救済と破壊が意味する〝何のために創られたか?“という命題に行き当たることになる
そしてタイトルの『クリエイター』との関係をいやがうえにも考えさせられるはず
本作については、私が駄文を連ねるまでもなく、ここまでの皆様のレビューやコメントの中に、既に解答へのルートがしっかり見え隠れしていると思う
但し、強い人間愛とブレのない優しさが中心にあるのは監督の視点そのものだと思う
異種の共存と戦乱という意味で、かつて観た『第9地区』を思い出した