2019年に「このミステリーがすごい」大賞を受賞した倉井眉介の『怪物の木こり』を、最近読んで面白かったので実写版も観てみた。
監督は三池崇史、主演は亀梨和也。
原作とは全く別物といった印象。
これはこれで面白かった。
原作が未読の人は、一度読んでみても良いのではないでしょうか。
原作は「このミス」大賞受賞作品だけあってミステリー要素が強め。
対して実写はミステリー要素は少ないが、主人公や犯人の心境を深く掘り下げた作品だと思う。
結果的にはストーリーの結末も大きく違う訳だが、個人的には小説の結末のほうが好きだ。
亀梨和也のアクションが良かった。
あの身体能力の高さは元々持って生まれたものなのか。
劇中に登場する様々なアクションシーンは、全て自身による演技だったらしい。
もちろん吹き替えやCGも無し。
監督からは「華麗に見えすぎないように」とアドバイスがあったとのこと。
本作は、観る人によって捉え方が様々だと思う。
観終わってから誰かと語りたくなる…そんな
映画だった。
