Jun潤

猫と、とうさんのJun潤のレビュー・感想・評価

猫と、とうさん(2022年製作の映画)
4.2
2023.08.04

予告を見て気になった作品。
猫好きといえば女性というようなイメージがあるのかもしれませんが、実はそんなこともない。
僕も猫は好きですが、アレルギーのため触ることはできないという悲しき性。
ということで映画で猫成分を補給します。

キャット・ダディ、それは猫を飼う男性のこと。
世間的には少数派で偏見を持つ人がいても、彼らは確かに存在する。
仕事の相棒として、新たな出会いを繋げてくれる存在として、生きる希望として、人間にとっての意義が変わっても、ただそこにいるだけの猫を愛してやまない男性達の生活を追うドキュメンタリー。

いやぁ、猫っていいですねぇ〜。
見ているだけで癒される。
なぜか猫と戯れるおじさん達まで可愛く見えてくる。

犬は訓練で捜査や介護を助けてくれる、ネズミはその命で人類に貢献してくれる、他にも食用や動物園など様々な場面で活躍している人間以外の動物達ですが、猫だけはそのどれにも当てはまっていないということに今作を観て気付きました。
細かく突き詰めていけば当てはまる猫もいるのかもしれませんが、猫が人間のために、というよりは人間が猫のために尽くしている、食物連鎖の真のトップは猫なのかもしれませんね。
気ままに暮らしている、ただそこにいるだけの猫が人間に愛され、猫もまた気まぐれかもしれませんが人間を愛してくれていることが伝わってきました。

猫が繋げる人間同士の縁、人間が継いでいく猫の命。
猫が新しい出会いを招いたり、生きる希望となっていたりして、猫もまた、人と人の間を渡り歩き、愛で繋がれて生かされていく。
可愛いだけではない猫の魅力、他の動物を生かし、他の動物に生かされている人間の営みが描かれていましたね。
Jun潤

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