てるる

狼と子羊の夜のてるるのレビュー・感想・評価

狼と子羊の夜(2013年製作の映画)
4.2
IMW2023パート1 ③本目!
今回のIMWは新作3本しかなかったので、これで打ち止め。

血を流して倒れている男を助けた医者のたまごのチャンドル。
しかし男の正体は凄腕の殺し屋ウルフ。それからチャンドルは長い長い夜を駆け抜けることになる。

誰もが見捨てるなか、怪我人を助けるという人として、医者として至極真っ当なことをしただけなのに。

ウルフと、ウルフを追う警察やギャングの思惑に巻き込まれ、板挟みになるチャンドル。
心優しき青年が追い詰められて善悪の区別がつかなくなって行くのが不憫すぎる。

ウルフが駐車場で子供を守りながら暗殺者コンビと戦うシーン最高だったな…。
そこだけで高評価あげたいくらい。

この暗殺者コンビがインド映画には珍しい忍者みたいなヤツらなのも面白い。
敵ボスの両サイド斜め後ろで何も喋らず控えてるだけだったのが急に!

しかもこの子供の守り方がまたいいんですよ!これは観てのお楽しみなんですが、インド映画らしい斬新な守り方がカッコよかった!

監督兼ウルフ役はミシュキン。
ちょっとぽっちゃり体型なので、この役はヴィジャイ・セードゥパティがやっても違和感ない。

でもミシュキンは次はヴィジャイさんの新作「Leo」にも出てるみたいで、事前にこの映画観られて良かった。

とにかく大好物なインドノワールでした!
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