せっ

変な家のせっのレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
3.5

変なのは家じゃなくて家族ってか。

「変な家」の面白いところって、その間取りからあることないこと考察、半ば妄想をして、もしかしたらそうかもねぇで終わらせるから面白い。だからこの映画、面白い部分が最初の10分ぐらいで終わる。

佐藤二朗さん演じる不動産屋が、めっちゃ推理する瞬間が1番面白く、それ以外のホラー的な部分はどこかで見たことあるホラーの域を出ない。佐藤二朗さんの話し方が、雨穴さんの話し方と似てて、これなら別に小説読むかYouTube見てるだけで良くねえ!?ってなった。

でも、人って説明のつかないことをついつい殺人や幽霊などに結び付けてエンタメとして楽しんじゃうけど、そこには善意や思いやりなど真っ当な理由があるかもよ?的な視点で新しい考察を提示したのは良いと思った。ただ、それをしたいがために付けたストーリーが変すぎて。1番変なのはどんどんおかしな方向に話が展開していくこの映画だった。

最後に、この映画の中で一番私が変って思ったシーンは、閉じ込められてもなお間取りの紙を取り出して考察し始めるとこ。監禁場所とその間取りの用紙の組み合わせシュールすぎるのよ。
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