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変な家のsoyaryokoのレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
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私の夫は間取り図が好きで、不動産屋の前を通るたびに立ち止まります。この映画の予告を見て「これ見に行きたいな」と夫が言っていたので連れて行ってあげることにしました。
雨穴さんのことを全く知らなかったので、事前に予習しようと思ってYouTubeを見てすっかりハマってしまい、それ以来家庭内では誇張しすぎた雨穴さんのモノマネで会話をしています。(楽しいです)
そんなテンションで見に行ったので、何かおかしい…かも…?と思い、気づいたら寝てしまっていました…雨穴さんごめんなさい…。

何かがおかしいというのは、語るメディアの違いかなと思っています。
そもそもの小説も、YouTubeのモキュメンタリーも、出来事が直接描かれるわけではないので想像の余地がある。はっきりわからないからこそ怖い。
この映画では何が起きているかはっきりわかってしまって、怖さがかなりなくなっている。(お化け屋敷映画的なサプライズはあるけれど)
そもそも雨穴さんの物語はホラーというよりも、人間の怖さを描いていたドラマ的な要素が強いので、その登場人物たちがどんな顔をしているのか、どんな顔でその行動をしているのか、を想像するのが怖くて面白いと思う。映画はそこを真正面から描きすぎてしまっていて、余地がないように感じた。

普段本を全く読まない夫が『変な絵』を自分で買って読んでいました。本とYouTubeはおすすめです。
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