大切な車だって動かさなきゃ壊れてしまう。
でも壊れたまま動かし続けたら事故を起こす可能性が高い。
オペラ座バレエ団でトップを目指すエリーズは公演中の事故で足を怪我。
長期間踊れない焦り、治らないかもしれない不安、自分のポジションを奪われてしまう苛立ちを抱え、実家に戻るも父親からのダメ出しに完全に心が折れてしまう。
そんな時仲良くなった友人の誘いで訪れた施設で新たな生きがいを見つけていく。
今を受け入れること。
愛してるって思う人にはちゃんと言葉で伝えること。
いろいろなメッセージを分かりやすく、そして重すぎず描かれていて心地良いシーンが沢山あった。
落ちるところまで落ち過ぎず、狙ったような描写や演出もない。
恋愛パートはちょっと腑に落ちない所はあったけど、車ユサユサで笑かせてもらった。
登場人物もみんな素敵なんだよなぁ。
見所はマリオン・バルボーさんのダンスシーン。
どれも本当に美しいし、完成された肉体も美を表現してるようでした。
お父さんの涙に俺ももらい泣き。
公演後みんなでワチャワチャする感じも良いなぁ。
ほんと良いなぁという気持ちに終始包まれた良作です。