このレビューはネタバレを含みます
イ・チャンドン監督特集。夫を亡くし、子供も亡くした女性が、精神的に壊れていく様を描いた作品だけど、チョン・ドヨンの演技の凄まじさに尽きる感じでしたね。
ストーリー的には、不自然な点もあったし、ちょっと救いようのない話で、もう一工夫欲しかったような気もするんだけど、とにかく彼女の演技に圧倒されて、そんなこともどうでも良くなって来るような感じでした。
イ・チャンドンは、現在69才のようだけど、今のところ長編監督作品は6本しかない寡作な監督さんですね。私は、以前観た作品も含めて、そのうち4本観たことになるけど、本作といい『オアシス』といい『ポエトリー』といい、やはり女優の演技を引き出す演出力にかけては天下一品かも知れませんね。