人がこころを失って狂っていく様をこんなにも、リアルに描けることに驚いた
名作と言われるのはよくわかるけど、あまりにも一人の人間が感じうる地獄の苦しみを自然に映すものだから、ストーリーにも画にも救いがなさすぎて、途中から苦しいという感覚さえなくなった。「良い映画を見た」というよりも、「何かを受け止めようとして何も受け止められていない自分を今とても不思議に思っている」という掴みどころのない感想しか浮かばなかった。
チャンドン監督すげー。 ラストカットでのタイトル回収はどうやったら思いつくんだ…
宗教を通じてひとは一体何に救われるんだろう。
神を信心するこころに善悪を問うことは出来ずとも、その所在がもたらす影響や意義に疑問を呈した監督の切り口・視線に喝采を送りたい