ポップコーンの王

プリシラのポップコーンの王のネタバレレビュー・内容・結末

プリシラ(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

【客観的な映画ではない】

この映画を観る前に、以下の点に留意してほしい(ネット調べ)

・プリシラの娘は遺産の受託者をプリシラから孫に変更している
・プリシラはエルヴィスの隣へ埋葬を望んでいた
・プリシラは未だプレスリー姓を名乗っている
・原作となった本にはプリシラが関わっており、エルヴィスはすでに亡くなっている

この時点で十分客観性に欠ける映画だとは感じた。

映画自体の感想。
あまりにも若すぎる結婚、結婚生活を送るにつれて不和が生じ、お互いまだ好きなのに離婚…という、ノンフィクションベースだから大きなどんでん返し等があるわけでもなく、いって仕舞えばありきたりなストーリー。

本作の魅力は、ストーリーではなく画面の雰囲気だろう。
プリシラ役の女優の美しさ、聡いことがわかる言い回し、どこを切り取っても豪奢なファッション。
ゆったりしたカメラワークも相まって、絵画を鑑賞しているかのようなひとときを過ごすことができた。

最後のシーンはかなりプリシラ側の感情が乗っかっている。
実話通りにとまでは言わないが、『死人に口なし』という言葉通り、この映画が理由でエルヴィスを非難するのも気が引ける。