このレビューはネタバレを含みます
感想に困る、が率直な思い。
通常、創作物においては書き手の思いや意思が投影される。受け手である“私”は大体その思いに沿った感想を言えば無難なものだが、この映画には書き手の意図が見えない。
ノンフィクションに基づいたものでありかつ“敗戦国で生きている国民”という当事者である私たちがこの映画を『客観的』と評していいのかは疑問だが、ここまで書き手の思惑が読めない映画は珍しいのではないか。
演出もモノクロとカラーの使い分けをはじめ見事である。
爆発音等の音がかなり大きく、突拍子もなく鳴るので苦手なひとは注意。