このレビューはネタバレを含みます
けっこー面白かった〜！！
アメリカの金融市場を巡る実話ベースの物語ということで難しく地味な映画になるかと思いきや、小気味の良い音楽やTikTokなどSNSでの配信などの画面が出たりと、画面的にも面白く飽きさせない様になっており、そういった面でも見易かったです。
描かれる大手ヘッジファンドや富裕層VS個人投資家という構造、金融市場及び資本主義の実態をあぶり出していく様、SNS社会が大きなムーブメントを巻き起こしていくスゴさとその恐ろしさなど、実話だからこそ、リアルな熱量が伝わってくるし、ラストの顛末まで目が離せませんでした。
またこの事件はコロナ禍に起きたこと、コロナ禍という閉塞された状況かつ市場たったからこそ起きたということもどこか身近に感じられるのも良かったです。
個人投資家キティのパーソナルな物語でもあり、彼に賛同した各々の投資家が売るかどうかを巡る物語、ヘッジファンドたちの右往左往する様をクスリ笑う物語でもあり、富裕層にいる者たちが仕掛けてきたことに対し怒りが沸いたり、最終的にキティが語る金融市場の在り方についての演説は素直に感動しました。
正直、見る前は株とか分からないけどどうだろうと不安でしたが、知らなくても楽しめて、知っているとますます楽しめる作品であり、こうして出会えて良かったと心から思える作品でございました。
