tilyokujin

あ、春のtilyokujinのレビュー・感想・評価

あ、春(1998年製作の映画)
4.4
いきなり現れた自称父親役の笹一、佐藤浩市演じる息子(と言っても一児の父)とは正反対のひょうきんで自由な性格で、家族に波風を立てまくる。

でも最後は笹一が来たことで斉藤由貴(妻役)が強い女性へと成長していく。笹一が来なかったら逆に2人はうまく行っていなかっただろう。

というか、佐藤浩市はカッコよかったけどだめ夫でしょう。あんなに可愛い奥さんがいるのに、、、
それが出ていたのが「正面に座らないこと。」
2.3回そのシーンがあった。お互いに座って大事な話をするシーンでは夫はいつも横から語りかけた。それが、向き合わずに逃げている夫のキャラを引き立てていた。
最後はよく分からない。なぜひよこが死んだお父さんから生まれてから急にハッピーエンドの方向に行くのか。
妻は強くなり、夫はそのまま

でも家族の暖かさや難しさ、季節を超えていく感じ。分かり合えなくても一緒にいる事が家族である。生涯独身で家庭を持たなかった相米監督だからこそ出せた味なのかもしれない。


藤純子の余裕のある色気半端ない惚れてしまう
tilyokujin

tilyokujin