このレビューはネタバレを含みます
相米監督のあっ、かぞくやりなおさなきゃ!
2010年2月4日 23時27分レビュー
相米監督遺作前の作品。
「夏の庭」以来六年ぶりだった監督相米慎二。
相米監督の後期作品。
ビデオジャケットからなんとなく解説を読む。
鑑賞後、なんか想像、想定内の展開でした。
俳優さんは良かったんです。
相米組出演俳優、「魚影の群れ」の佐藤浩市。
「雪の断章、情熱」の斎藤由貴。
子ども、ニワトリひよこ。
家族再生のような感じ。
ジャケ裏写真には、いかにも頑固親父風の格好の山崎努。
なんですが、わりと想像内。
相米監督の長廻しや冒険的な引き延ばしもありません。
わりと普通な頑固親父。
久々ひょいと戻る的な物語。
この普通さが「家族再生」とか「つながり」を表現しているとは思います。
しかし、本来の相米監督のやりたい事があまりできていない、枠にはまった感じが堅苦しくも見えます。
「あっ、家族」的な忘れかけた家族の絆を相米組俳優が固める物語。
鶴瓶師匠、河合美智子さん、三浦友和さんから余貴美子さん、富司純子さん、塚本晋也監督まで出演。
なんか一味、一悶着足りないようで、普通な家族再生物語。
佐藤さんのキャラが弱いのも本作がハッキリしない要因かも。
脚本やや難ありなんかなー。もう一味わがままにやってほしかった相米作品でした。