みほみほ

アントニオ猪木をさがしてのみほみほのレビュー・感想・評価

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)
4.1
🫀2023年207本目🫀45

アントニオ猪木のことは近年のイメージしか知らないし、プロレスのファンでもない私ですが、なんだか物凄く良かった。映画を観ているうちに、周囲に影響を与え続けるアントニオ猪木の生き様が染みてきて、思わず泣きそうになるシーンもありました。

様々な人物の証言やドラマパートから伝わってくるアントニオ猪木が与えた影響をこれでもか!と感じられるし、私が知らなかった時代の若かりしアントニオ猪木の生い立ちや活躍を見られて感動。キラキラしてるアントニオ猪木の笑顔が忘れられず、瞳に焼き付いてる。

私みたいにアントニオ猪木やプロレスを知らない人にこそ観て欲しい作品だし、いい部分も悪い部分も晒し続けてきた彼だからこその説得力があり、いつの間にか元気を貰っていました。

様々な人の口から純粋という言葉が出てきたけど、本当にそうだったんだな…と感じる。目の前の壁とか生きてれば細かな障害が多岐にわたり訪れるけど、真っ直ぐ進み続けて時には除名・追放されながらも自分なりにやってきたんだなと思うと、なにか今自分に足りないエネルギーをアントニオ猪木が掻き立ててくれているような熱さがみなぎってくる。試合の風景や写真が映るだけでメッセージを貰えるかのような大きな背中と輝く瞳が印象的だった。

笑ってしまうシーンも多くあったんだけど、特に猪木問答が最高過ぎました!!!会場中が笑いに包まれるのが心地よいのなんのって。温かいプロレスファンに囲まれ鑑賞できて良かった。一人参加だったけど、全然恥ずかしくもなく 1.2.3.ダー!出来たので、それだけ自分が熱いものを感じられたのではないかなと思う。

舞台挨拶では監督お2人と、藤原喜明さん、藤波辰爾さん、神田伯山さんが登壇しましたが、名前が変わっていて気付かなかったけど、神田伯山さんのトークはやっぱり最高。そしてその横で微笑む藤波さんの優しい笑顔と、スパイスの効いたトークで盛り上げてくれる藤原組長が最高で、幸せな時間でした。

映画のナレーションが福山雅治だったんだけど、癖がすごすぎて戦場カメラマンの渡部陽一さん思い出しちゃった。キャスティングは凄いし、アントニオ猪木との不思議な出会いには感激したけど、ちょっとゆっくり話し過ぎて気になった。他にも気になった人きっといたはず笑笑 個人的にはヤスケンの声でナレーション聞きたかったかも。

完成披露試写会にて。
(有楽町朝日ホール)
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