まさに猪木さんを「見つけろ、テメェで」という事なんだろう！これからさがします！
プロレスファンとしては恥ずかしながら、最近観戦からかなり離れていて…猪木さんの試合映像も殆ど見た事が無く、略歴や名シーンを多少知っている程度。
そのせいもあってか、ドキュメンタリー映画の難しさと猪木さんの偉大さを痛感した。
ドキュメンタリーなので当たり前なのだが…関係者の証言によって猪木さんという人が浮き彫りになっていくが、本作で語られるのは、"誰かの目から見た猪木さん"でしかなかない。
確かに自分みたいにそこまで知らない人達が観れば、猪木さんの大枠は多少分かるかもしれない。
ただし猪木さんの経歴というのは108分で語るには、あまりにも膨大過ぎた。
読んだ事は無いけど、プロレスにおける事件とかレジェンド級のレスラーについては未だに暴露本が出たりして、勿論猪木さんも例外ではない。
表面上の歴史だけでも凄い情報量なのに、その裏にありそうな陰というべきか浪漫というべきものが泉のように湧き続けている。
だからこそ人によって解釈が異なる可能性もあって、前述の通り猪木さんの大枠が分かる程度になってるのは正解な気がする。
新日本プロレスが関わってる事と公開の規模を併せて考えてみると、プロレスを見ない層にも見られるようにも作られている気もする。
その為のタイトルである事は理解出来るけど、不満があるオールドファンがいる事にも理解出来る。
ドラマパートはヤスケンさんが良かった。
それと神田伯山さんの語りは本当に圧巻だった。
個人的に伯山さんが気になったし、既にやってるのかもしれないけどあんなプロレスの語りがあるなら聴いてみたい。
誰かから見たアントニオ猪木を見るのでは無く、本当に"アントニオ猪木をさがす"為の手段は、略歴見ながら試合映像とか見ていくしかないんじゃないかなぁ…と思った。
猪木さんを知る人から色々聞いてみたいし、とにかく試合も見てみたくなった。
