KATO

僕と幽霊が家族になった件のKATOのレビュー・感想・評価

僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)
3.3
冥婚はもう台湾ではほぼ見かけないというし、ご祝儀を渡せば解放されると聞くけど実際のところどうなんだろう。映画見たいにゴリゴリと強制的に、家の子と結婚するわよね!みたいなことあるのかな。

主人公がなかなかの異性愛者主義というか……いわゆる〝普通〟を重んじているタイプなのがしんどかったな。台湾で作った映画で、こういう人を主人公として据えるのかもいう驚きもあったけど。当然だけど、変化に柔軟だと思われている国でも偏見を前に押し出す人たちはいるんだよなぁ……としみじみ感じた。そういう人が強制的に同性愛者と関わらなくてはいけなくなることで、どんなふうに変わるのかというのも見どころ?の一つかな。

ストーリーとしては全部盛りすぎて、ちょっと最後の方は口飽きしちゃった……笑
結局かわいい女の子という偏見がみんなにあって……というのも分かるんだけど、同性愛者を含めた社会的弱者(と呼ばれる人たち)への認識をどうにかしません?というのは伝わってくるんだけど、やっぱり女性云々の話を入れると少しストーリーが冗長してしまうというか……。もう少しサクッと一人への深堀りしたほうが良かったんではと思ってしまう。
しかし、久しぶりに作品で見たアーロンがカッコよすぎて出てきたときは悲鳴を上げてしまった。イメージが悪くなりそうな役はやらないと思ってたけど、これはいつ撮影したんだろう……。
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