・ナポレオンは、リドリー・スコットが師と仰ぐスタンリー・キューブリックがかつて企画するも映画化を断念したテーマであり、本人も長期に渡って製作を熱望していた。
・キューブリックの企画時は、採算が取れないと判断され断念したが、当時の膨大な資料を収集しており、それは「バリー・リンドン」に活かされることになった。
・劇中で描かれるように、ロシアは「敵に獲られるぐらいなら」と戦争で自らの街を焼き払う国民性を持っていた。これが今日のウクライナ・ロシア戦争で市街地、市民に大きな被害をもたらす一因にもなっている。
・史実と異なる部分が多く、ナポレオンも情けない男として描かれているため、歴史学者からもナポレオンのファンからも批判されている。
・アウステルリッツの戦いの氷を割って敵を溺死させたシーンは史実とは異なる。
・ピラミッドに大砲を打ち込んだ事実もない。
・エジプト遠征中にジョセフィーヌに会うためにフランスに戻るエピソードも史実ではなく、本来は政治的な危機に対応するため。