岩嵜修平

ナポレオンの岩嵜修平のレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.5
この手の映画で久々に意識的に寝てしまった。元々、人体損壊描写と爆発音(本作はそこまででも無いけど)が苦手なのもあるけど、何となく話の流れは分かるし、分かったところで真新しいメッセージは無いだろうし、何より大人数の戦闘シーンの連続に疲れた。トランプが重なる人が何人も。

英国人たるリドスコが『最後の決闘裁判』に続いて中世フランスの歴史をベースとした映画を撮ったこと自体は興味深いが、ここまで史実と異なると、もはや誹謗中傷では…。

ホアキン・フェニックスは相変わらず何考えてるか分からない不穏さだし、ヴァネッサ・カービーはどの作品でも魅力的だけど、それだけに2人の悲劇的な展開に全く心が震えなかったのが残念。やはりナポレオンを史実を捻じ曲げてでも、否定し続けるというスタンス自体が誤りだったのでは。
岩嵜修平

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