このレビューはネタバレを含みます
ニール・ゲイマン (Neil Gaiman)原作作品だったとは露知らず
恋する女の子に誕生日プレゼントすると約束し、地上に落ちた流れ星を拾いに、掟で禁じられているにもかかわらず壁の外の行くことにしたトリスタン。しかし壁の番人にコテンパンにやられてしまう。落ち込むトリスタンに父親が母親からトリスタンにあてた手紙を見せる。その手紙にはろうそくが一本包んであった。それは火を灯して念じればそこへ移動できるという魔法のろうそくで、いつか自分に逢いに来て欲しいとあった。
童話やおとぎ話のパロディのような、いかにもすぎる導入と展開。
最初のうちはいささか退屈だったのだが、ブラックな小ネタがところどころいい具合に効いていて、リズムがつかめてからは、それなりに
楽しめないこともなかった。
とはいうものの、正直なところ何を目指しているのか最後までよくわからない映画だった。
全然役にも立たなければ害にもならないゴースト‘sの目線が見ているこちら側の目線と同化し、いつの間にか妙な一体感を感じながら、一緒に物語の成り行きを傍観する感じは楽しかったといえばまぁ楽しかった。
というか、あのゴーストの皆さんがいなかったら途中で挫折していたかも。
原作を知っている人からしてみれば内容、いっぱいすっ飛ばされているんだろうなぁという感じもしたので、いつか原作を読んでみたい。