軽く見られるコメディ時代劇としてはなかなか良かったです。
最近の子達は忠臣蔵知ってんのかな？
僕の子供の頃は年末になると大型時代劇スペシャルで毎年忠臣蔵やっていました。
子供の頃はあんまり好きではありませんでしたが大人になって考えると現代まで残っているだけあって忠臣蔵ってものすごく優れたフォーマットです。
オールスター共演を可能とするキャラクターの数とエピソードの豊富さ、ケイパームービー的な面白さと終盤のカタルシスとエンタメ要素満載です。
今作の松の廊下で死亡してしまった吉良上野介と入れ替わった弟が大石内蔵助と結託して吉良と浅野の遺恨を終わらせようとすると言う設定は面白いです。
金のために吉良上野介となった主人公が徐々に君主としての自覚に目覚めていく感じはエディ・マーフィーの「ホワイトハウス狂想曲」みたいで好きです。
もう少し裏で結託する大石内蔵助と吉良上野介のケイパームービー感と柳沢吉保に対するザマァ感が欲しかったかな。
あと三文芝居からの千両役者の流れももう少し上手くやって欲しい。
どう考えても浅野内匠頭の行動はキ◯ガイすぎるんで色々な忠臣蔵でもそこへ向かうドラマ部分に苦心したり儚げな若手イケメンを起用して乗り切ろうとしています。
今作でも赤穂浪士に対してなぜそこまで贖罪の心を持つのかの部分に疑問はありました。
