りーせー

市子のりーせーのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
3.9
2024年ー2本目
劇場ー2本目


凄まじい映画だった。

海の波、鼻唄、からの暑い夏の道をふらふらと歩く市子のバックショット。

あーこれどういう話の後の時間なんだろう、とこれから始まる物語にワクワクしながら始まった。

杉咲花の泣きの演技はすごい
そのひとつひとつどれも違くて


前の人の頭でスクリーン右下に出てくる重要な「日付」が見えないことがあって
ところどころ時系列がわからなくなってしまったのが辛かった、、笑
文脈的にだいたいはわかるのだが、2日前のことなのか現在進行形なのか微妙なところが曖昧でそれは個人的に物語の没入への邪魔になった。。笑



◯以下ネタバレあります

戸籍がない人を助ける制度ってないんだっけ?無知でよくわかってないのですが…
なんか、わけありの人は方を犯さないと生きていけないのですか…それって本人のせいじゃないのに?という気持ち

「ケーキ屋さんをやりたい」
「だからお願い、忘れて欲しい 」
と正直に向き合って伝えるところ、えらいなーって感じた。

人に対して向き合って生きてきたからこそ
まっすぐな目で人を殺してしまうんだね

お疲れ様。辛かったね。

でも本当に大切な人が見つかったのなら、逃げちゃだめでした。
市子の涙が本物なのであれば
あなたは長谷川くんと向き合うべきです

でもきっとその何倍も市子は今を生きていくことに必死なんだろうなと、思う。


車の男女の死体は身元が明かされないまま終わる。この余白がいい。
市子だと思いたい部分も、正直ある
あの女性と北くんだとして
北くんが自分で選んだのかとか
それも含めて考えられる余白が心地よいですね
りーせー

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