りーせー

笑いのカイブツのりーせーのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.9
2024年ー7本目
劇場ー6本目


岡山天音くんはじめほんっとうに出てる方が皆さん上手すぎるので引き込まれると同時にしんどさとか主人公に対するもやもやだったりが溜まる

菅田将暉のタバコを吸う姿が色気ありすぎてそれだけで満足できるくらいみんな役者が良い

たぶんこの映画を嫌いな人もいるだろうな、という映画。
愚直で正直で簡単に共感を得られるものではなくてしかも実話。でも総じて生きていくならそういうことなんですというところもあるし、どこに落とし所をつけるかは見る人次第な感じも。

生きる能力を全てお笑いに全振りされたために社会で歩いていけない彼
それでも彼なりに差し入れを持ってったりするんだけど、うまくいかないもんです
まあ〜社会なんて空回りの連続

それでも信じてくれる人、叫んでくれる人、連絡くれる人、話を聞いてくれる人はいる
狭い社会で生きていったっていい

ただツチヤにつぐ。
生きていくということは、自分を理解しろよスタンスではいられない、自分を理解してもらうかわりに相手を理解しようとしろ
おもんないことをやってる敵に見えてたあの人は明日の味方なのかもしれないのだから



居酒屋のシーンは泣いたな
共感はできないところの方が多いしこの映画で言ったら私はヒール側の、社会で生きていく術を持っている人間だと思う、それでもこういった人の痛みに敏感でいたいと思ってしまう


考えて一回死んだ先にまだ見ぬ景色が見えたのならそれだけで生きるには充分の理由です



そしてこの役者陣の芝居合戦を見れるだけでもこの映画を見る価値はあります!
りーせー

りーせー