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市子のamuのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

うーーーーーん。


なんだかしっくりこなかったな。
好きじゃなかった。

それに。みんな大好き杉咲花さんより私は森永悠希さんの演技の方が良かった。

杉咲花さん。市子(月子)を全力で演じてますわたし杉咲花です感が見え隠れしていて、一方的な女優魂だけぶつけられてもというか。役者さんに対するあくまで個人の好みに過ぎないのだけど。それよりいつも誰かの子供の役だったのが(まぁ今回もそうだけど)、プロポーズをされたり、ビールを飲んだり、濃厚キスシーンを演るような年齢になっていたことにちょっと驚いたりした。

若葉さん凄い好きなんだけど、表情を含めたビジュアルと演技トーンが「愛がなんだ」、「街の上で」と一緒過ぎて「青くん」にしか見えず、長谷川という人物に見えず。また、非の打ち所のない良い人間に見えて実は長谷川は…!みたいな展開を勝手に想像してしまったせいで、ほんとにただのいい人なんかーい!てなってしまった。ほんとにただのいい人だったからただただ可哀想でしかなく。

序盤で映し出された小学生時代の市子(月子)の悪魔感、母親の影響とおもしき子供ながらに同級生の男子を弄ぶさまからこのあとどんな人間になっていくんだ、どこでタガが外れて極悪非道キャラが爆誕するんだ!と期待して観ていたものの、結局のところいわゆる育ちの悪い子でしたってだけでした。(だけじゃないんだけど、もういいや。)

看護疲れとか貧乏とかを理由(言い訳)にすなよ!と言いたい。人格形成や動機に繋げるには正直、弱い!それと戸籍のこと。細かいことが気になって、気になるけどなんかもういいやってなった。


母親はわかりやすく弱い人間で、わかりやすく落ちぶれていて。でも貧乏といっても文鳥飼うくらいの余裕?はあって、おやつにケーキは食べられなくても是枝作品みたいに虐待されて何日も食事も口にしてないとかでもないし…。

とはいえ、とにかくあの家庭環境と罪で歪んでしまった結果、悪魔が出来上がり、黒いワンピースで鼻歌を歌っている画はサイコホラーみがあって怖さとしては十分だったかもしれない。久々にもう二度と観なくていいかなな作品。

しかし、謎に包まれた人物のことを調べるため過去に関わった人間からエピソードをもらい探っていく話、流行っているのか?
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