鑑賞記録&感想
☆日本アカデミー賞 (2024)
🎗優秀主演女優賞:杉咲花
本当の川辺市子を誰も知らない──
抗えない境遇が狂わせた、切なくも壮絶な彼女の人生。
すべては生き抜くために。
杉咲花さん(26)といえば宮沢りえさん主演の「湯を沸かすほどの熱い愛」を観て以来かな🤔💭
今作も影のある市子の役柄に合っているし、ミステリアスな雰囲気を持つ彼女の演技は中々のものでした。
⚠︎以下ネタバレをちょこっと含みます。
↓
少し前から“親ガチャ”という言葉があるけれど、自分はこの言葉を人前であまり使いたくないし好きではないですが観ていてこの言葉が頭に浮かびました。
幼い頃からあまりにも不遇すぎる人生を送ってきた市子だけれど、だからと言ってしてしまったことすべてを肯定することは出来ないが、もちろん理解できるところもある。
市子の母(川辺なつみ)の「幸せな時期もあった」の台詞や市子のバッグの底にあった一枚の幼い頃に撮った幸せそうな家族の写真はとても切なかった。
DNA型鑑定という方法があるこの時代に法律上の問題で国籍が無いなんて、その子供の将来にとって本当に悲し過ぎるし、弊害も極めて重い。
あってはいけないことだと思います。
北くん…?
口笛を吹きながらひとりで歩く市子の姿が脳裏に焼きついて中々消えません…
️◎離婚後300日問題
【民法改正前】
離婚後300日以内に生まれた子供は、原則として元夫の子供として扱われる。
そのため、たとえ実父ではないとしても、元夫を父とする出生届しか受理してもらえない。
元夫が法的に父親とされることにより不利益を被る場合、母親が「我が子の出生届を出せない」ケースもある。
そうなれば、その子供は「無国籍児」となる。
【民法改正後】
令和6年(2024年)4月1日から施行された民法改正により、離婚後300日以内の出産でも、女性が再婚していれば現夫の子供と推定する。
👏🏻·͜·