ひろりこ

八日目の蝉のひろりこのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.0
鑑賞記録&感想
★(2012)第35回 日本アカデミー賞 受賞。
🎗最優秀作品賞
🎗最優秀脚本賞:奥寺 佐渡子
🎗最優秀監督賞:成島 出
★原作は角田光代の大ベストセラー小説。

優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。

今作、賛否が分かれる作品みたいですね。
魔が差したとはいえ希和子がしたことは決して許されることではないけど、幼き薫との4年間の逃避行は切なくもとっても温かい。
21歳の大人に成長した恵理菜(=薫)、過去の自らの誘拐事件の面影に戸惑い揺れ動く心。
まさに、三つ子の魂百までもという言葉が頭をよぎります。

誘拐犯の希和子を演じる永作博美さんの母性溢れる演技がほんと素晴らしかった。
井上真央さんは安定の演技ですね。
そして、小池栄子さんもこの作品で女優としての新境地を開いたと思います。

徐々に思い出してゆく幼き頃に受けた淡き愛の記憶。

駆け出す体と溢れくる喜び。

EDはなんと言っていいのか、もう涙が止まらない。

『その子は、まだご飯を食べていません』
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