ほぼ内容を調べずのチャレンジになったけれど、人間味あふれる物語に心打たれた。
取り立てて何か大きな出来事が起こるわけじゃないからこそ、胸に沁み入るストーリー
本作を彩る3人の関係性が良き。
"人らしさ"満載で、自然と笑みが溢れ、涙が出てくる。
人生で抱える悩みの9割は"人間関係"らしく、他人同士が上手くやっていくことの難しさが凝縮されていて、でもユーモアたっぷりで柔らかい会話劇。
自身の生活に置き換えてみても、友人と遊んだり、恋人と過ごしたりする日常が一番楽しく感じるわけで…
上手くいくことばかりではないからこそ、人付き合いは面白いものだなぁと実感できた。
特に「自分が良ければそれでいい」スタンスのハナム先生が生徒の為に行動していくラストシーンは秀逸。
人に嫌われたくないあまり、八方美人を繰り返し、誰かを裏切り利用していく生き方もあるけどさ…
そうじゃないよな、って諭してくれる。
一緒に時間を過ごした人が孤立しそうなときに体を張って寄り添う姿を見ると、優しい気持ちになれた。
いいな、こういう心意気。
自分もそうありたい。
この手の作品は普段邦画で観ることが多いから新鮮に思え、こうしたほっこり作品がアカデミー賞に絡んだのも嬉しくなるね。
またいつか巡り会いたいと感じる素敵な作品でした。