エクソシスト 信じる者のいち麦のネタバレレビュー・内容・結末

ビクターが妻を失う冒頭のハイチ地震時のエピソードが、最後の山場に彼が負う選択の苦悩へと繋がっている。その結果としての娘の救出は妻(母)の思いの実現だったようにも思えて感慨深い。神も悪魔も信じないビクターが次第に悪魔祓いへと心を傾けていく経過を見せる演出がなかなか味わい良かった。ある意味、悪魔に屈したように思える着地であっさりしていたのは、次作へと繋がるというのであれば仕方ないか。ただ、新鮮味も恐怖も殆ど感じられずホラーとしては物足りなく感じた。