Fumi

悪は存在しないのFumiのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.8
濱口竜介作品、3作目だけど、ドラマ部分は、これまでで1番わかりやすかった。ただその奥は難しかったわー。
evilて、邪悪な、みたいな言葉のイメージあって、そういう意味では本作上、「ない」んだろうけど。


以下ネタバレあり






社長とコンサルに振り回される、芸能事務所の社員2人が大変そうで。でも1人じゃないことのなんとなくの安心感みたいなのは、高速🛣️運転してるシーンから伝わってきたよ。車内だと物理的に距離も近いし、ぶっちゃけ話も出てくるよね。Googleマップをあけているときに、マッチングアプリの通知が入ってくる、みたいな小ネタもよかった。
そう考えると、脚本の流れ方も全体的に良かったな。

そんな社員2人だったんでね、最後、ああなってしまうと、邪悪なものはいないが、みんな守りたいものはある、エゴはある、だから自然と人も、自然に暮らす人と都会にいる人も不用意にお互い立ち入らないようにしよう、ていう、なかなか厳しい決着なのか、て思ったよ。

でも、公開劇場数もう少し多くても良いのにな。本作だって、賞獲ってるのに。
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