このレビューはネタバレを含みます
最初は「???」なのだけど
冒頭の長回しで森の木々と空が映し出され
花ちゃんが1人で歩くシーンは
映像としては「美少女が自然と戯れる美しさ」として見えるものの、「え?大丈夫なの?1人で?」という不安をチラつかせてる。
巧は無欲な自然体のちょっと変わったおじさんで、地元民から頼りにされてて...と表向き見えてしまうが、不自然な程に娘に目が行き届いていない。
近年亡くなったのであろう妻の写真が時折カットインして、彼の孤独と悲しみも垣間見えた。
それは花ちゃんも同じはずで、人と関係をもたずに一人行動が多く、動植物とばかり触れ合う様が父の巧と重なった。
ラストの展開はただ驚いた。
まさかそんなラストになるとは思わず。
「悪は存在しない」という言葉は納得した。