唐突なラストに頭が追いつかず、タイトルをヒントに解釈しようとすることしかできず。シーンごとに善き人なのか悪しき人なのかが変わって見えるつくり。悪がないのだとすれば、生き方を外部に左右され、自分の意思で選ぶ時ですら強く外部に影響される動物それぞれが、自分を守ろうとする行為が描かれていたということなのか。個人的な救済を求めることに逃げて川上の責任を自覚しなかった者への、自然の摂理といいたいのか。
演技の素人っぽさや過剰な劇伴からくる違和感が独特な雰囲気をつくり、その中で物語がだんだん神話のようになっていく印象。ただ、初見では印象に支配されてしまい、理解が追いつかない作品。
