crnさんの映画レビュー・感想・評価

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幸せはシャンソニア劇場から(2008年製作の映画)

3.5

邦題のイメージとは異なり、不幸な時代がベースにあるお話だった。あと少しで望む幸せに手が届きそうになっては、希望が打ち砕かれることが続く。華やかな中盤を経て、ラストこそ大団円かと思いきや、その手前で終わ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

10歳の子の視点を通すことで、戦争を、特にナチスを、こんな風に描けるのかと驚かされた。靴紐の演出も、子どもらしさが感じられて切ない。

ヒトラーユーゲントとしてのジョジョの世界の偏りも、その幸せな世界
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

1週間のルーティンを丁寧に楽しむ生活をする男の日常と、周囲の人々の行動によって次々起こる小さな事件を通して、この男が失ったものを想像し、大切にしている感覚を共有する作品。日常をどう終わらせるのかと思っ>>続きを読む

キエフ裁判(2022年製作の映画)

4.5

淡々とした証言の記録であったものが、判決に向けて一方的な視点から作られた舞台になり、最後にはドイツとウクライナ/ソ連が転倒したかのようにさえ見えて恐ろしい。残虐な事象の束から人間の本質に帰納していくよ>>続きを読む

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.5

自分好みな方のウディ・アレンらしい作品。いつもながらの本人的役が、本筋から唯一ちょっと浮いた存在かと思いきや、最後にど真ん中に入れてくるあたりさすがの自己顕示。その時代のNYの狭い人間関係の中で、ドロ>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.5

第8作は全面魔法対決。謎解き部分についていけず、ストーリーはよく分からないまま対決を見守った感覚。ハリーの親子愛だけではなく、この7年間で出会った人たちとの関係や犠牲によって勝てた闘い。

ヴォルデモ
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.5

分霊箱を集める3人の旅の前編が映画第7作。それぞれが一緒に旅する覚悟を決めるシーンが印象的。7つのアイテム集めという冒険物語の中で、これまでの出会いをもう一度巡っていく最終章らしい展開。

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.5

ハリーからして悪側にいるキャラクタがよく描かれた第6作。5作見てきたスネイプやドラコに視聴者は肩入れするけれど、ハリーが憎むのもわかる。分霊箱というキーワードが出てきて、最終章の序幕感があった。

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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.5

学校だけで語られていた魔法界に、魔法省の存在感が増して世界が広がり全面対決感が強まる第5作。ホグワーツが魔法省に支配されることで、ハリーは強い信頼を寄せる友人の輪を広げていく。ドラコとの関係が決定的に>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.0

死が身近になる第4作。画面が暗すぎて、自宅で見ると判別できないほど。青年期に入ったハリーが一人もがき、孤独も強まる分、友情/友達との愛情が家族愛からテーマを広げていく。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.5

キャラクタが一気に増えて、世界観が広く深くなっていく。少しずつダークな要素が増えていくのに合わせて、テーマの親子愛も強まっていく第3作。時間を巻き戻して解決していくわかりやすさが良い。

物語としては
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

一作目の余韻をしっかり引き継いで展開していく2作目。引き続き子どもたち3人の謎解き的要素が強く、世界観を発見しながら楽しく観られる。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.5

文字から一人ひとりが想像していた魔法界をどう映像化するのかと思ったら、こんなに魅せてくれるのかと驚かされたのが懐かしい。もはや20年以上前の作品とは。

シリーズ通してCGは進化していくけれど、新しい
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ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

3.0

サラの喪失をきっかけに集まった、彼女の母、娘、親友、元恋人が、彼女の夢であったベーカリーを営む。キャラクタの掘り下げが少ない分不幸せな展開は短めで、全体的にハッピーに進むから見やすい。

エンディング
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ドーナツキング(2020年製作の映画)

4.0

ポルポト政権から逃れたカンボジア難民の男が実現するアメリカンドリーム、からの転落、からの難民2世たちが創り出す新しいドーナツ文化の話。国単位の大きな歴史と、家族単位の小さな歴史の重なりを見せるのがドキ>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

3.5

冷たくて硬い無機質さと、動物らしい生々しさが混在する独特な作品。

自分の感情を認識し、それをコミニュケーションに乗せることがうまくできない女性。最初はロボットのようにさえ見えた彼女が、情報が加わって
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セックスで繋がる3つの世界/ZOOM ズーム(2015年製作の映画)

3.5

入れ子構造×映画やアニメという表現を取り入れたつくりが新鮮。3つの世界のつながりを理解するまでや、理解してから本当の世界はどれかと気にしながら見る時間が、体験としておもしろかった。エンディングは消化不>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

映像の美しさと、飲食や調理の音が特徴的な作品。冒頭の料理シーンは躍動感たっぷりで、良いものを見せてもらった気分になる。

一つひとつのシーンが何を語っているのかは分かるのに、全体はストーリーとして分か
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赤毛のアン(2015年製作の映画)

3.5

久しぶりに赤毛のアンの世界に触れ、少女の持つ想像力や何かに憧れる気持ち、溢れる言葉の純粋さが懐かしく良かった。日本語字幕に松岡花子版の訳を使っているのも、個人的には嬉しかった。

ストーリーは当然端折
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僕と彼女のファースト・ハグ(2020年製作の映画)

3.5

あまり見たことがない中国映画を見てみたら、こんなコメディもあるのかと嬉しい驚き。
ファンタジーを前面に出した街の作りや画面の色味に、音楽も加わって楽しい。ビターな要素もしっかり聞いた分かりやすいストー
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ねこあつめの家(2016年製作の映画)

3.0

猫見たさに流し見で鑑賞。ゆるゆると流れる時間とたくさんの猫に、気持ちが昂ることのない90分を過ごせる。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

罪にならず罰を与えられない過失の重さと、喪失の悲しさがどれほどかを徐々に見せていく展開に引き込まれる。街の描写から、兄と甥との美しい思い出や、亡くした娘に与えた苦痛の想像という心理描写に移っていく流れ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

前評判が良かったので鑑賞。男女の心の声の掛け合いが、共鳴とすれ違いをテンポ良く見せていく流れが分かりやすい。

社会人になったことでの環境の変化や、責任の自覚と共に将来を考えることでの思考の偏りの描写
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.0

リンクレイターを求めて視聴。視聴者の政治的思想の強度によって見方が分かれそうな作品。会話劇は面白いものの、作品としてのまとまりがわかりにくい印象。

中道に寄せようと努力したようで、でもベテランへの配
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

アメリカという国に、美しい自然があり、社会保障が十分にないことが見える。ファーンはじめ特に高齢者たちが、何かを失った経験を消化する過程で、家族と物理的距離を意図的にとり、ランダムに出会う人たちと助け合>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

大人向け少年漫画のようなスパイ映画。バディを組む2人の強さとキャラクタの対比が、歴史を活用した役柄の設定が、ノリと迫力が、あり得ないものを実写で見せるおもしろさになっていた。思わせぶりなラストと、オー>>続きを読む

YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)

3.0

編み物のもつ多様な側面を感じられる作品。街中のかぎ針編みというと、日本ではお地蔵さんの洋服のイメージで、あながちそこにある感覚とも離れていい点も。

堀内氏は独自の視点からの観察を多く論じていて面白い
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.5

ダブルスパイ、銃撃やアクションシーン、善悪の転倒と要素盛りだくさんで、後半のたたみかけがおもしろく、リメイクされるのも納得。中盤までは、若い頃のシーンの役者の顔が違いすぎたり、登場人物が見分けられず混>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

当然のこととして、母と子は世代が違って、それぞれの役割を通した関係性の中にいるものなのだと思わされた。同じ歳の母と過ごす数日を静かにしっかり受け止める少女を見て、自分自身の個人的な経験を重ねる鑑賞者は>>続きを読む

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.5

話の大筋よりも、素敵だなと思える小さなことがたくさんある作品。バラと農園の景色、人が人にかける言葉、そしてベタベタしきらない人間関係が、見ていて心地よかった。

経営破綻も犯罪も、バラ作りへの執着だけ
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.5

歌舞伎町を舞台に、女性探偵の周りにいる雑多な人たちのオムニバスを大団円でつなげる、という感じにしたかったのか。主人公の描写が断片てきだから、いっそのこともっとオムニバスに振り切ってしまった方がよかった>>続きを読む

夜までドライブ(1940年製作の映画)

4.0

物語を観ながら頭の中で自然に想像するその後の展開が、全部裏切られていく作品。主役の相手役が変わるに従い、ジャンルも変わっていく。その相手役を最後の最後にさらりと奪った妻は、振り返れば序盤から役割を柔軟>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.5

くだらないエピソードが続くふざけた展開を、想像以上のテンポで見せられるジェットコースター映画。環境、先住民、介護、不貞、などに触れ、深入りするのかと思いきやしない潔さ。何人か生死が分からないままだった>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.0

犯人でなく、犯人を押さえた人=たまたまそこに居合わせた人を主人公にする新鮮さと無理矢理さ。ヒロイズムとナショナリズムを全面に出してまとめるのがいかにもイーストウッドらしい。

本人役を演じていたことに
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリー作品の撮影を通して見る現実と、それを遠隔撮影する監督の滞在地にある現実。そのどちらにもいる希望を失う人たちを、パナヒは客観的に見つめているように見せながら、いくつかの意思表示をしていく>>続きを読む

プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.5

ものすごい数の要素を詰めみ、それらに引っ張られて物語が進むうちに家族のつながりができていくお話。あまりのローラーコースターっぷりに興醒めしてもおかしくないのにうまく大団円になるのは、プロヴァンスの色彩>>続きを読む

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