イタリア映画祭2024.5.5
わたし的4本目
『ルボ LUBO』 ジョルジョ・ディリッティ監督
これがなんで見たかったかというと、フランツ・ロゴフスキが主演だったから!!
作品を観るたびに印象の違う役を演じていて注目してしまうドイツ出身の俳優さん。彼が出るなら絶対面白いはず!とこれは見ようと決めました。
車で旅を続ける大道芸人一家。スイス軍に招集され子どもたちを残して入隊することになったルボ。
軍隊にそのまま連れ去られてしまい、その隙に妻は死に子どもたちは教育を善とする団体に連れ去られてしまう。
酒場で出会った金持ちの金やアジアの高そうなアクセサリーなんかを売る行商人(ユダヤ人)の男と仲良くなりその男になりすまし脱走する。
金持ちになりすましたまま、子ども達がいそうな所を探すルボ。その過程で色んなことをするんですよ。
芸達者なフランツ・ロゴフスキ本人のように七変化。時に女を騙すジゴロのようになったり、ビジネスマンのようになったり、富裕層の奥様に近づいて情報を得ようとする訳です。しかしなかなか険しい道のりで…
これ、フランツ・ロゴフスキだからここまでやり切れるというか、彼の魅力満載でした。
すっごく良いシーンがありましてね、教養ある金持ちのふりしてるじゃないですか、高そうなスーツ着たりして。そんな彼なんですけどアコーディオン持ってる人を街で見かけたら、ついついそれ貸してくれってなこと言って弾くんですよ。元大道芸人だから。
その弾いてる姿がね、本当に楽しそうで活き活きしていて、彼の本当の姿がそこにある訳ですよ。
最高に良いシーンでした。
ルボという男の波瀾万丈な人生と、その時代に行われていたことなどを知ることができるなかなかの大作でした。
180分も尺があったの?って感じでそこはフランツ・ロゴフスキの魅力で全然気にならず!でした。
やっぱり、期待通り。いや期待以上にフランツ・ロゴフスキ魅せてくれましたわ。
これもすごく良かった。観れて良かった!
そしてますますフランツ・ロゴフスキという役者に興味津々になりました🙌