横浜フランス映画祭2024にて
普段はSFもの観ないけど、レア・セドゥ主演だからということだけでチケットとりました。
結局よくわかんないこともめっちゃ多いし観てる間もだいぶ混乱するんだけど、それを含めて個人的にはめっちゃ面白かった!観てよかった。
監督は体調不良により来日をキャンセル。プロデューサーのJustin Taurandさんが上映後のQAに対応してくださってました。
▼覚書
・もともとはドラマを想定していたのを映画用に仕立て直した
・シナリオの時点で音楽も含めかなりしっかり作られていた
→監督のキャリアはミュージシャンからスタートしている。作中の音楽も彼が作曲していて、作品の魅せ方もなんとなく音楽的
・1910年代の撮影だけ35mmフィルムを使用(その他はデジタル)
………などなど、他の方もいろいろ書いてくださってるのではしょります。
あと他の方も書いてますが…
事前準備をほとんどせず、役に身を委ねる(この表現がいいな〜と)ように進めるレアと
ノートにびっしり書き込みをして、質問もたくさんして…とかなり準備をしてくるジョージは、
作中のふたりのように正反対だという話が印象的でした。
ジャンルはSF/スリラーとかになってますが、監督にはメロドラマを作りたいという想いがあったそう。SFメロドラマってことになるのかもですが、もっといろんな要素がぎゅーっと詰まっていてまさにカオス。
でもラストにいくにつれて点と点がつながる瞬間が増えていって、どんどん面白くなっていきました。
運命的な関係にはなるけれど、生まれ変わっても必ず悲劇的な終わり方をむかえるふたり。
大テーマは「愛と恐れ」と聞いてなるほどなと思いました。
事前に情報をほぼ入れずに観ていて、
ジョージ・マッケイになんだかすごくギャスパー・ウリエルみを感じていたんですが
元はギャスパーの予定だったのがあんな悲しいことがあり、ジョージになったということを後から知ってびっっくり(エンドロールで知って後から詳しく聞いた)。泣きそうになった。ギャスパー大好きだったから。
ギャスパーとの比較を避けるために、代役はフランス人以外で探したそう。
そしてジョージは必死にフランス語を勉強したのだそうです(プロデューサーのジュスタン・トーランさん談)。
これにもびっくり。自然すぎませんか?どんだけ努力したんだろう………
ちょっと消化しきれていないところもあるのに、映画としてもとっても面白く、いろいろ考えることも多い作品でした。
公開されたら絶対もう1回観たい