tetsu0615

ある閉ざされた雪の山荘でのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

面白くないとは言わないけど、途中から展開はある程度は読めちゃうかなというのが正直なところ

劇中で説明される3重構造については、ある程度予想が出来るし、物語的にも少しばかり疑問が残るところがある。これについては後ほど書き連ねよう。ラストに明かされる観客側に仕掛けられていた4重構造については予想はしていなかったし、恐らくこれは全部ホントのことだったのか、全ては演劇だったのか、というラストになっており、確かに小説向けな展開。

結論から言えば、初めから最後まで全ては演劇だったということになるだろう。あんなことが実際に起きていたら今さら元に戻れるとは思えないし、脚本が久我になっていることにも疑問が残るし色々と矛盾が生じるので仕方ない。

インパクトはあったが、この隠された構造たちが明らかになっても「ふーん、そうなんだ〜」程度の感想しか湧かなかったのが致命的。ラストが分かった上でもう一度見たいともならないほどの薄いインパクトで終わってしまったのが少し残念かな。

観客側にこれは演劇だったというヒントはほほない。(俯瞰で見せたのがあったことくらい)あと最初から最後まで芝居として捉えるなら劇中にいた久我が何故選ばれたのかという疑問を解決しないまま物語は終わっている(物語中になんでだ?と言及されるセリフもある)展開的にそうならんだろ〜という展開も少しあったりとそもそも物語として少し歪みがあるのもノイズかなと。

全体的にある程度楽しめたのだが、やはりインパクト不足だったのが否めないので手放しで絶賛とは言えなかった
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