日曜日の朝、幸せそうに過ごすアンナと浮気相手のリュウジ。そこへ突然、古本買取業者のツクモが落語の本の出張査定に訪れる。夫のトシロウが依頼したのを忘れていたアンナは、仕方なくツクモを招き入れ、リュウジを置いて飲み物を買いに行く。落語マニアのツクモが本棚に並ぶ貴重な資料に歓喜していると、トシロウが予定より早く帰宅する。その時、リュウジはまるで落語のようにツクモを名乗り業者になりすまそうとするが・・・。
東京・山の手の住宅街にある一家。住んでいるのは、還暦の母、長男・勇一郎とその嫁と息子、出戻りの長女・早苗、末娘だ。勇一郎は妻の叔父・鉄本に融資し、その利息を生活の足しにしていた。だが、ある…
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