季節ものということもあって気軽に観られた。
ストーリーは潔いくらい完全に「バック・トゥー・ザ・フューチャー」をなぞっている。
さらにマスクを被った「殺人鬼」という今や古典的テンプレとなった「スクリーム」シリーズがミックスされている。良く言えばオマージュなのだろう。
17歳という思春期真っ只中の主人公と親とのすれ違い、カーストのはびこる学園生活、恋愛模様なども女子高生目線から描かれる。男の子と変わらずエロ爆発なのはいかにもアメリカだなぁと感じる。
いろいろなモノがこれでもかというくらいてんこ盛りになっていて少々胸焼けしてしまう。それでいて「B.T.T.F.」しているのだから展開といいエンディングといい予想の範囲内。まあ、「水戸黄門」の予定調和みたいなもので、コレはコレでありなのか。
ただ、主演のキーナン・シプカがどう見ても17歳設定に合わず、実年齢通り20歳過ぎにしか見えないのがずっと気になった。このキャスティングは狙っているのだろうか? さらに高校生たちの名前と顔がなかなか一致せず、いささかこんがらがってしまった。
全体的に総花的で少し散漫、雑な感じには思えたけれど、ポップコーン・ムービーとしてはそれなりに楽しい一本だった。ブラムハウス制作作品。