プロトタイプ(試作品)のクラウンの完成度が高くてビックリ。
例えば「エスター」のように大ヒット作の後に制作された "エピソード0" とは異なり、本作は「テリファー」(2016)の3年前のクレジット。まあ、ゼロというのは興行的な後付けだし、そもそも原題はテリファーですらない。
ところが、ダミアン・レオーネ監督のフィルモグラフィを見ると本作のさらに二年前にすでに「テリファー(Terrifier)」(2011)というのがあって、取り憑かれたのはやはりもっと前なんだろうなぁ。
本作は三話のオムニバス構成で正直なところ一話、二話は学生の自主制作レベルかと思った。もう早送りで良いのだけど、一応どんな "乗合自動車(=オムニバス)" かは知っておきたいので我慢して観た。
結果、エンディングがオムニバス設定に関わるのでやはり観ておいて良かった。
第三話はパート1に通じるストーリーのシンプルさがあってパート2よりも面白かった。映像もプロトタイプとは思えない完成度だった。
この話に例の「ギコギコしちゃうぞ」を加えたら丸っとパート1が出来上がるレベルで、加えてこちら独自のショッキングシーンもありなかなかのものだった。
備忘録としてーー
▫️クラウンとピエロの正しい認識について
一般に悲しみを表現するクラウンの役名がピエロです。ピエロメイクは表情が悲しげで、涙がメイクしてあります。涙がメイクしてない場合は、本来ピエロではありません。
日本では、クラウンのパフォーマンスが輸入されたときほとんどが「ピエロ」であったため、世間一般に道化師全般がピエロと勘違いして広まりました。つまり、意味が逆転してしまったのです。
「イベントパートナー」公式サイトより