ユースケ

ネバーセイ・ネバーアゲインのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【007/サンダーボール作戦】を【スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲】【ロボコップ2】の続編野郎アーヴィン・カーシュナー監督がリメイクした本作は、ショーン・コネリーもサメもジェットパックも登場するけれど、ガンバレル・シークエンスもスケベなタイトルバックも【ジェームズ・ボンドのテーマ】も使用できず、オリジナル以上にユルユルに仕上がった午後のロードショーにぴったりな一本。
製作会社が変わってもショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じればそれは正当な【007】シリーズ。【007/ダイヤモンドは永遠に】から12年、53歳になったショーン・コネリーの加齢臭に酔え。

みどころは、【ゴールデンアイ】の太ももで男を絞め殺すエキセントリックな悪のボンドガールのゼニア・オナトップ(ファムケ・ヤンセン)のキャラクター造形に多大な影響を与えた殺しにヘビやサメを使うエキセントリックな悪のボンドガールのファティマ・ブラッシュ(平野ノラ似のバーバラ・カレラ)のキャラ立ち。
爆発を背に決め顔をかますシーンと「生涯最高の女はファティマ・ブラッシュだ by ジェームズ・ボンドa.k.a.007」とジェームズ・ボンドにサインさせ、サインするのに使った万年筆型ロケットで爆殺されるシーンは必見です。

更に、ジェームズ・ボンドの決めゼリフ「ボンド…ジェームズ・ボンド」を横取りするイギリス大使館員ナイジェル・フォーセットを演じたMr.ビーンことローワン・アトキンソンの間抜けっぷりも要チェック。映画デビュー作品にして既に【ジョニー・イングリッシュ】の原型は完成していたとは…

殺し屋がジェームズ・ボンドの検尿をぶっかけられて絶命するシーンも、トローリング中のスケベな女にジェームズ・ボンドが釣られるシーンも、ユルくて好きですが、ジェームズ・ボンドとフェリックス・ライターがトレーナーとボクサーのフリをして雑踏からズラかるシーンが一番好きです。

ちなみに、ジェームズ・ボンドとボンドガールのドミノ・ペタッチ(キム・ベイシンガー)がタンゴを踊るシーンは【トゥルーライズ 】の元ネタで間違いないと思います。