かなみ

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のかなみのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

白鳥沢戦、稲荷崎戦はアニメ1クール分あったのにゴミ捨て場の決戦は僅か85分しかない点が不安だったがまったくの杞憂だった。翔陽と研磨、研磨と黒尾の関係を中心に描いているため、東峰、大地、菅、山口、田中のセリフはかなり少ない。そこが唯一の欠点か。
翔陽と研磨だけではなく、研磨と黒尾の出会いや月島と黒尾の煽り合い、西谷と夜久の関係も描いていてよかった。

短い時間の中、試合は中弛みがなくテンポ良く進み、途中に回想を挟むスタイル。原作を読んでいるため結末はわかっていても演出の良さで何回も泣いてしまった。正直泣くとは思わなかった。研磨の「たのしい」のシーンはセリフの言い方や翔陽の喜び方も本当に素晴らしかった。

烏野音駒戦の1セット目が終了した際に隣のコートの主審が映り、終了のハンドサインを行っていることで烏野と音駒は通常の1試合分の時間がかかったことを示しているなどバレー経験者ではないとわからない粋な演出があるのもよかった。

最後の音駒失点時の研磨目線の演出のも素晴らしかった。ボールが落ちそうで落ちない緊迫感や、サーブを打った瞬間は相手のコートをみているがネットを超えた瞬間に自チーム側を向いているのもセッター特有の視線の動きで、以前セッターをやっていた私は懐かしく感じた。それほど精巧に作られていた。

今度は落ち着いて2回目もみたい。
かなみ

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