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アイアンクローのrebのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.4
1960〜70年代“アイアンクロー鉄の爪“という必殺技を生み出し、プロレス界に歴史を刻んだフリッツ・フォン・エリック。そんな父親に史上最強のレスラーとなるべく育てられた4人の兄弟の栄光と挫折、一家の数奇な運命を描く。
プロレスのことは全く分からないので、この一家のことも知らなかったのだが、思ってたのと全然違う映画だった。
これ最強で最悪な毒親の話じゃん!
自分の叶えられなかった夢を子供たちに押し付け、それぞれの個性や特質をガン無視し、家族の絆という呪縛の鎖でがんじがらめにし、兄弟皆ライバルという辛い状況を幼い頃から強要した、このクソオヤジには反吐が出るほど嫌悪感を感じた。
なので、あちらの世界で兄弟が抱き合い、安らかな笑顔を見せるシーンは涙無しには観られない。
ザック・エフロンの人間とは思えないバッキバキの肉体はやっぱ凄かったけど、ハリス・ディキンソンも凄かった。なんか人相も違ってて、初め誰だか分からなかった。
本作は実話だが、その辺の作り物の話より、怒りや恐怖や戸惑いを感じさせられ感情が揺さぶられた。
観てよかった。
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